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【日本手芸普及協会】カラフルな刺繍糸オリエンタルステッチとミラーワーク

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日本手芸普及協会 区限刺しゅう講師科 課題1オリエンタルステッチとミラーワーク

日本手芸普及協会でのコースがひとつ進み、講師科になりました。
最初の課題は【オリエンタルステッチとミラーワーク】。
とってもカラフルな刺繍で、白糸刺繍好きの私も、ちょっとワクワクしながらのスタートでした。

 目  次

ミラーワークとは

今回の技法・ミラーワークは、インド・パキスタンなどの民族衣装などにみられるもので、現地では、ミラーの他に雲母のかけらを使用したりします。雲母はケイ酸塩鉱物で、薄く剥がれるのが特徴で、利用しやすかったのでしょう。

光の反射で、動物を威嚇したり、室内を少しでも明るくしたり、と実用的な利用から、儀式、また魔除けとしても使われていた刺繍です。

では今回の制作過程を振り返ってみましょう。

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ミラーワークの材料と用具

今回は、丸と三角のミラーを使いました。
このミラー、手芸用品を取り扱っている越後屋さんや、はAmazonでも検索するとスグに見つかります。
手芸材料の専門店【日本紐釦貿易株式会社】さんからでているものもみつけました。
大きさもいろいろあります。

刺繍糸は、25番の4本取り5番を1本で刺しました。

は、ステッチによって、クロスステッチ針、ミラーワークはフランス刺しゅう針を使いました。

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ステッチ【クロスステッチ・ロングアームドステッチ・オリエンタルステッチ】

デザインの土台となる枠のステッチは、クロスステッチとロングアームドステッチ
これまでも刺したことのあるステッチですので、針運びを少し確認すれば問題なく出来た…のですが。。。

枠のステッチが終わって、枠の中に今回初めて刺す【オリエンタルステッチ】を刺しているときに、土台の枠の線がズレていることに気が付きました💦。

右側の井桁の間隔がおかしい…
ということに気付きました。

あれ?????

オレンジの枠の線が、
青枠の方にズレてきています💦


ほどいて、、、やり直して、、、、無事オリエンタルステッチが刺せました。

青い枠の中に、
オリエンタルステッチの土台になる井桁が
均等に刺せました

井桁に絡ませるようにステッチを加え
オリエンタルステッチの完成です。

更に、各枠の中にクロスステッチを図案通りに刺し、この段階で一旦提出。


返ってきた添削結果は、一応合格だったのですが、オリエンタルステッチの井桁の上に絡ませる糸について、
ちょっと引きすぎているとアドバイスを頂きました。

井桁に絡めた糸が、キュッとした感じになっているのがわかるでしょうか。。。

合格を頂きましたが、
オリエンタルステッチの練習もかねて、全てほどいてやり直した結果が、コチラ👇👇👇上と下を見比べてみて下さい。

井桁の上にかけた糸が、少しふんわりとなっています。
四つ葉のクローバーのように広がった先の部分の曲線が、やり直す前より、柔らかくなっています。
この曲線が作れているかどうかが、オリエンタルステッチの大切なポイントです。
糸をある程度ゆるめながら、その曲線を揃えるというのは、キュッと引き締めるよりも数倍難しい作業です。

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クロスステッチ針、どれを使うかをしっかり選ぶことが大切

25番刺繍糸を4本取りでステッチしたのですが、とにかく4本がねじれます。
ひと刺し、ひと刺し、糸のねじれを気にしながら、直しながら、刺していったのですが、これが本当に大変で、

「私は、複数本で刺していくステッチは、苦手だなぁ」

と思いかけていました。

コチラの記事にも、○本取りの刺繍糸で綺麗にステッチできるように気をつけていることをなどをまとめています。

制作途中の添削していただく時に、糸に苦戦していることをコメントに書くと、先生から、

針穴が影響しているのかも知れないので、
クロスステッチ針をいろいろ試してみてください。

とアドバイスをいただきました。

ハッとして、早速、針を替えて刺してみると、随分糸のねじれが減りました。
糸通しが苦手なのですが、ピンクッションに刺したままだった針穴が大きいクロスステッチ針が通しやすかったので、そのまま使っていました。

下の画像を見ていただくと、明らかに針穴が大きすぎますよね。針穴の中で糸がゆるゆるです
先生のアドバイス通りでした。

左が最初に使っていた針です。
クロスステッチ針の№19。
パッケージには25番刺繍糸6本以上となっています。

取り替えて使ったのが右の針。
先丸タイプの太さ0.84、長さ41.3です。
こちらは25番刺繍糸4〜5本とありますので、適正な針になります。

フランス刺しゅう針には、かなり神経質に針の種類にこだわっていましが、クロスステッチ針に対して、刺繍糸の使用本数を合わせるという最低限のことも出来ていなかった結果でした。

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ミラーワーク

課題では、大中小の3種類のサイズの丸いミラーと三角のミラーの付け方を学びました。
ミラーワークは、刺繍糸の織り目をカウントせずに刺していきます。
使用する針はフランス刺しゅう針になります。

  1. チェーンステッチとボタンホールステッチで止め付ける方法(丸ミラー)
  2. クローズドヘリングボーンステッチで止め付ける方法(三角ミラー)
  3. 結び止めで止め付ける方法(丸ミラー)

①②のやり方は、ハギレであらかじめ練習しました。
ミラーを包み込むために糸を緩ませておくボタンホールステッチの引き加減などは、感覚はつかんで刺せました。
③の結び止めで止め付ける方法ですが、ミラーを止め付けるために刺した糸に結び目をつくって、井桁の形をきれいに作るのは、意外と難しく、苦戦しました。

ミラーワークの取り付け方については、とてもたくさんあるようで、検索するといろいろと出てきます。

先生から教えて頂いた情報として、大阪の国立民族学博物館には、ミラーの付け方の説明や、オリエンタルステッチの見本など、興味深いものがみられるそうです。

このミラーワークを普段の生活の中にも取り込みやすいように、初心者から楽しめる本も見つけました。
ミラー刺繍の歴史や文化についても、国立民族学博物館上羽陽子氏の寄稿などもまとめられているようです。

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今回の課題制作で学んだこと

気分が明るくなるようなカラフルな刺繍糸で刺す刺繍は、白糸ばかりで刺す刺繍とは、また違う感覚のものでした。
それぞれの刺繍が、魅力的であるということであり、世界中にたくさんの刺繍が存在し続けるのも、そういうことなのだろうなと思いました。

新しく覚えたオリエンタルステッチは、ステッチの針運びの手順よりも、
糸のほどよいゆるみで作る曲線の美しさを、いかに揃えるかが、とても難しいものでした。

これまで何気なく見ていたミラーワークは、ミラーを止めるため、そしてミラーがステッチ糸に隠れすぎない為にも、ほどよい糸の緩みが必要なことが感覚的にもわかりました。
また、今回学んだ3種類の取り付け方はほんの一部で、そのやり方はまだまだたくさんあることも知りました。

刺繍の最も大切な道具である【針】ですが、あまりこだわらずに使っていると、綺麗に刺せないことを学びました。
クロスステッチ針については、使う糸の本数に対して、どの針を使うべきなのかはとても大切なことでした。
ちゃんと適正な針を使うと、糸のねじれがずいぶん減り、刺しやすくなりました

今回は、とってもカラフルな刺繍糸をつかってのミラーワークでしたが、白糸刺繍の白い世界が大好きな私が考えるに、糸を白や生成りなどの色に替えて作ってみるのも、素敵なんじゃないかな、と思っています。

日本手芸普及協会の区限刺しゅうのコースで、いろんな刺繍を学んでいますが、その刺繍を白糸で作ると…ということは、いつも考えてしまいます。

さて、次は、刺繍用のウール糸を使ってのキャンバスワークの作品に取り組みます。
今回のカラーは、ウールのように柔らかな感じです。

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