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憧れの麻糸【BOCKEN】を使い始めてわかった《刺繍布と糸の準備》で気をつけること

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《白糸刺しゅうらいふ》へようこそ。みゆきです。

タイトルにもある【BOCKEN】。
私がこの糸を初めて知ったのは、同じように白糸刺しゅうをする方のSNS画像に、見慣れない糸が写っているのを見た時。
糸立てに立てられて、何となくオシャレな姿が気になりました。

佐藤ちひろ先生の『HEDEBOデンマーク伝統の白糸刺繍』ヴィズスムの技法より

BOCKENは、麻100%のレース糸。
値段はちょっとお高め。
でも、白糸刺しゅうをしている人は、
“いつか使ってみたい…”
と思う、ちょっと憧れっぽい麻糸です。
私も、腕はまだまだですが、
“どういう糸なんだろう?”
と、とても気になってしょうがありませんでした。

それまで白糸刺繍を勉強していた日本手芸普及協会では、アブローダーを使っていました。
なので、BOCKENの存在も知りませんでしたが、で白糸刺しゅうを学んだとき、
ここに集まった方々との交流や、@kumip_broderie先生のインスタライブなどで、
いよいよ私もBOCKENを使い始めました。

その時のインスタライブで、BOCKENについての質問をしました。こちらの記事にまとめています。

 目  次

BOCKENの糸について(太さ・色)

BOCKENは、麻のレース糸で、100%リネン。スウェーデン製です。
ネット通販サイトでは、刺繍糸としてではなく、ボビンレースなどで使うレース糸として分類されていたりもします。

私は白糸刺繍で、白またはオフホワイトを使っています。
BOCKENの色の表示は、

【白】は、4/4 Bleachedと表示され、真っ白に漂白(ブリーチ)された白として表示されています。

【オフホワイト】は、1/2 Bleachedと表示され、半分漂白された白(オフホワイト)として表示されています。

画像は、同じ太さ50-2の【1/2(オフホワイト)】【4/4(ホワイト)】の糸です。色味の違いが分かると思います。
このオフホワイトは、買った時や糸の太さなどでブリーチの度合いが違ったりすることもあるようなので、
大きな作品などは同じ時期、同じところで購入された方がいいかもしれません。

BOCKENの糸の太さは、【●●ー▲】という数字の並びで表示されています。

最初の数字、【●●】は、糸の太さを表し、数字が大きくなるほど細くなります。

その後の数字、【ー▲】は、撚ってる糸の本数を表します。

画像で、50-2の糸と50-3の糸の撚りをほどいてみました。
50-2は2本の糸が、そして50-3は3本の糸が撚られているのがわかります。

次に、下の画像をご覧下さい。
糸の代用についてですが、50-3の糸の代用として40-2が使えたりします。
細い糸の3本撚りと、それより太い糸の2本撚りは、太さが近いという感じです。

画像ではちょっとわかりにくいかもしれませんね💦
ただ、この中では50-2は他のものよりは細い、ということことはなんとなくわかると思います。

一度、同じ図案でそれぞれの糸を刺してみると、自分の感覚として理解できると思います。

私が同じ図案で3本の糸を刺し比べてみたものを載せてみました。これもなかなかわかりにくいと思いますが💦、
50-2は繊細なサテンステッチになっている気がします。
40-2と50-3は、糸が太い分ステッチの隙間が空きにくいけれど、布を通るときの抵抗感も大きい。
仕上がりは、素朴な雰囲気がします。

上 50/2

私が初めて購入したBOCKEN

糸の色と、太さの表示は理解できましたが、お値段が高い糸ですので一度にドッとは買えません。
刺繍の本で、『BOCKENを使っています、●●ー▲です』とあれば迷いませんが、
アブローダーなど他の刺繍糸を使われていると、迷ってしまいます。

私が初めて買ったBOCKENは、確か50-2の4/4。
目の詰まったアイリッシュリネンでHEDEBOのドイリーを刺すために準備しました。

で『初めての白糸刺繍』を習ってHEDEBOのドイリーを刺し始めた頃に使っていたのが、
アブローダーの25番・30番
アブローダーのこのくらいの細めの糸を使っている場合は、50-2あたりの太さを準備されるといいのではないか、
と思います。

BOCKENの4/4(白)と1/2(オフホワイト)と刺繍布の色

さて、刺繍のデザイン、糸は決まった。刺繍布を買わなくてはなりません。
この刺繍布や糸を、自分で準備して買うときに注意したいのが、です。

どういう事でしょう。

色に注意が必要だということは、キットを使ってた時や、
BOCKENの糸を、まだ1本(1色)だけしか持っていない時は、全然気が付きませんでした。

自分で材料の準備を考え始めた時、白糸刺繍・HEDEBOを教えて頂いた@kumip_broderie先生から、刺繍布のことをいろいろと教えていただきました。
ですが、近くに大きな手芸屋さんもなく、リネンの生地を見て買うこともできません。

それで、越前屋さんドヰ手芸さんで、安価な小さなカットクロスなども利用して、カウントの違う刺繍布をいろいろと買ってみました。

越前屋さんで購入した刺繍布
ドヰ手芸さんで購入した刺繍布
下の4種類はミニカットクロス。

手元にたくさんの種類の刺繍布が集まってきてわかったのですが、
同じ【白】と注文したものでも、かなり【オフホワイト】な色のものもあるのです。
BOCKENの【4/4(ホワイト)】よりも【1/2(オフホワイト)】を使った方が馴染むような色です。

上の画像の刺繍布は、ほとんどがツバイガルトのものなので、色はほぼ一緒ですが、
一緒に購入したベルギー麻は、オフホワイトしかない、というものもあり、合わせる糸は【1/2(オフホワイト)】が
必要になると思います。

今、私は、2021.12に発売された佐藤ちひろ先生『HEDEBO デンマーク伝統の白糸刺繍』の本を、
夢中になって勉強しています。
前準備として、本で使われている刺繍布で、まだ持っていないカウントのもの、
そしてBOCKENの糸も、まだ持っていない太さの糸の【4/4】と【1/2】を全て揃えました。

左:イタリア Graziano社 リネン布 リーノ1515 38c 白
右:LIBECO カウンティングリネン –  36ct ホワイト

今回買った刺しゅう布は、
越前屋さん
イタリア Graziano社 刺しゅう用リネン布 リーノ1515 38ct  白 15目/1cm
Envelopeエンベロープで、
LIBECO カウンティングリネン クロスステッチ用生地  36ct  ホワイト 14目/1cm

どちらも白なのですが、色味が全然違うのがわかると思います。
(現物よりも画像は、色味が強く出ていると思いますが)

この時は大出費でしたが、この本に必要な、刺しゅう布とBOCKENが揃ったことで、
使われている布がどの色でも、BOCKENの太さと色が合わせられるようになり、
【制作意欲】【学ぶ意欲】【取りかかりやすさ】が格段に上がりました。

これからBOCKENの麻糸を使ってみようと思われる方にも、全部そろえたらいいですよぉ、
とは思いますが、それは難しい、大変です。

でも、私のように、近くに大きな手芸店もなく、ネットを利用して材料を揃える時、
刺しゅう布の種類に、オフホワイトしかないものもあったり、
白と注文しても、その色味には、意外と幅があることを知っておいてもらうと、
「あらっ‼」ということが起きにくくなっていいかな、と思います。

もし不安な時は、購入する時に、お店の方に確認したりもできると思います。
そのあたりを注意しながら、材料を準備して、新しい作品作りにどんどん挑戦してみてください。

こちらの佐藤ちひろ先生の本は、BOCKENのオフホワイトを使っての作品が載っています。
使用する刺しゅう布や糸など材料や用具のこと。
また、HEDEBOの6つの技法などをたくさんの写真に説明書きが添えてあり、
“あぁ、難しそう💦”
と思わずに、落ち着いて読み深めていくと、しっかり学ぶことができます。
図案も別冊になって使いやすくなっています。
HEDEBOを学ぶには、とってもオススメの一冊です。

私のインスタには、技法の一つ一つを学びながら作った作品を載せています。
佐藤ちひろ先生にも【いいね‼】を頂いて、とっても💖とっても💖感動いたしました‼

BOCKENと針

BOCKENを使い始めて、きっと誰もが感じるのが、キシキシとしたきしみ感ではないかと思います。
麻独特のシャリ感のある糸は、アブローダーの糸とはちょっと布を通る感覚も違います。
そのキシキシ感が気になって、、@kumip_broderie先生のインスタライブなでも質問してみました。

こちらの記事にも書いていますが、同じような針でも、ちょっとだけ針穴が大きいものなどがあります。
この時使っていたDMCと、手持ちの他のフランス刺しゅう針を比べてみました。
ちょっとだけ針穴が大きかったのは、クローバー。
こちらに替えてみるだけで、布を通るときの抵抗がちょっと変わりました。

それぞれ、好みの針、使いやすい針などあると思いますが、
BOCKENを使い始めてキシキシ感が気になったときは、針を替えてみると改善できる場合もあります。

私がBOCKENを購入するネットショップ

私がBOCKENを購入する時に、一番よく利用するのは、ステッチハウスさん

ステッチハウスさんは、画面も見やすく、糸の種類も豊富に揃っています。
ちなみに、BOCKEN50/2 4/4 税込¥1,680(2022.3.17現在)
BOCKENを含む刺繍糸のみ¥7,000以内は、ネコポス¥350円で送って貰えます。

ステッチハウスさんで品切れしていたりした時は、越前屋さんドヰ手芸さんで購入します。

越前屋さんは、BOCKEN50/2 4/4 税込¥ 2,178円(2022.3.17現在)
探すときは、ボビンレースの糸のところを見て下さい。
越前屋さんは、¥11,000以上で送料無料。それ以外は購入手続き後、改めてメールで送料の連絡が入ります。
ネコポスなどの送料が安いものも利用されています。

ドヰ手芸さんは、BOCKEN50/2 4/4 税込¥1,785円(2022.3.17現在)
種類はあまり多くなく、50-2より細い糸しかありません。
¥5,000未満の小型商品は、普通郵便などポスト(郵便受)投函でお届けします、と案内されています。
国内一律、¥2,000以下は¥200、¥2,000〜¥5,000は¥300です。

ということで、私のオススメは、ステッチハウスさんですね。
お届けは早いですし、ちょっとしたリネン布のおまけが入っていることがありました。

ですが、刺しゅう布は、越前屋さんドヰ手さんで購入することが多いです。
それぞれの使いやすさはありますが、私がいろいろな刺繍布を見たいと思った時に利用させていただいたのが、
ドヰ手芸さんのカット布です。種類によって20×23㎝のものがお手頃なお値段で用意されているので、何種類も一度に揃える事ができました。ツバイガルトもありますよ。

佐藤ちひろ先生の『HEDEBOデンマーク伝統の白糸刺繍』より、ルーデシューニングの技法を刺し始めたところ

さて、いかがでしたでしょうか?
私が最初わからなかった、BOCKENの糸の太さ、色の表示の見方。
そして、購入するときに注意してほしいことや、購入できるネットショップ。
また、BOCKENを使ってみるのにもオススメのHEDEBOの本などを、ご紹介してみました。
参考にして頂けたでしょうか?

これから私もBOCKENを使って、勉強しながら、たくさんの作品を作っていきたいと思っています。
よかったら、インスタやTwitterなどご覧下さい。
そして『私もBOCKENで作ってみました💖』と、お知らせを頂けたりすると、本当に嬉しいです。
お待ちしています。

2022.07.03 追記

こちらのBOCKENの記事をお読み下さってありがとうございます。

後日、BOCKENの色糸が欲しいと探している中で見つけた、麻糸の刺繍糸屋さんについて、
以下の記事でまとめていますので、よかったらご覧下さい。

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