こんにちは。
今回は、シュバルム刺繍で使う布や糸のお話です。
材料を選ぶ時に気をつけておくといいこと、
また、私が普段使っているものなどもご紹介していきます。
シュバルム刺繍におすすめの布・糸・針
布について
シュバルム刺繍には、織り糸を抜いて模様を作る技法が含まれるため、平織りの麻布が適しています。
縦横の布目(織り糸)がそろい、織りムラが少ない上質なものを選ぶと、美しい仕上がりになります。
私個人の経験から言って、最初は手芸店で売っている刺繍用の平織りのリネン生地を購入するのが安心だと思います。
生地屋さんで売っているリネンで作品を作ってみたとき、縦・横の織り糸の間隔が微妙に違っていて、調整が必要になったことがあります。(シュバルム刺繍ではありませんでしたが。。。)
特におすすめの布の種類
- 中厚の麻布(1cmあたり10~14本の織り糸)
- リネンテープ(刺しやすく、作品の仕立てにも便利。いろいろな幅のものがあります)
また、布の密度はカウント数で表されることがあります。
1㎝あたり10〜14本というのは、25〜36ctという表示になります。
数が大きいほど織りの細かいリネンとなり、透かし模様が繊細で複雑に表現することができます。
ただし、**キャンブリックリネン(リネンカンブリック)**のような極細のものは上級者向けです。
【補足】キャンブリックリネン(リネンカンブリック)とは?
・極細のリネン生地で、繊細かつ高密度な織りが特徴
・透け感があり、作品に高級感をプラス
・目が細かいため、初心者より上級者向け
私がよく使うのはツバイガルトのものが多く、比較的入手しやすいです。
以下のものがシュバルム刺繍では使いやすい布目のものになります。
・ダブリン 25ct(10目)
・カシェル 28ct(11目)
・ベルファースト 32ct(12目)
・エジンバラ 36ct(14目)
以上のものは、使いやすい大きさにカットして販売されているものです。
手芸店では10㎝単位で購入できますが、もともとの布幅が100㎝を超えていたりします。
作りたい作品によっては使い勝手が悪い場合もありますので、用途によって購入先を選びましょう。
オンラインでは、越前屋さんやドヰ手芸店さんをよく利用させて頂いています。
糸について
シュバルム刺繍では、アブローダーという糸を使うのが一般的です。
一般的な25番刺繍糸(6本撚り)とは異なり、アブローダーは4本撚りの糸をそのまま使用します。
入手しやすいのは、DMCのアブローダーになります。
糸の太さの違いで、16番・20番・25番・30番があります。
30番が一番細い糸になります。
使う糸は用途に応じて使い分けましょう。
- 16番・20番:粗めの布、結び目のあるステッチに
- 25番:輪郭線、チェーンステッチ、装飾ステッチに
- 30番:繊細なデザインのフィリングステッチに
アブローダーは、私の近所の小さな手芸店、手芸コーナーには置いていません。
なので、購入はもっぱらオンラインでの注文です。
できるだけ安く購入したいので、1ケース(12束)で買うことが多いです。
手芸店では1ケースだとお安くしてくださるところもありますが、
意外とAmazonがそれよりも安かったりします。
(私はAmazonPrimeで送料もかかりませんし………。)
以下は、Amazonのリンクをはっています。
今の価格を確認していただいて、手芸店より安ければラッキーです‼
余談ですが。。。
刺繍をしていると、そのお道具をついつい収集してしまいます。。。
今はもうない40番のアブローダーを手に入れることができ、大事に保管しています。
(こちらはAnchorのアブローダーです)
この糸を使う時の為に自分の技量を上げておくこと、そして使ってみたい作品に出会うことが楽しみです。

針について
布の種類やステッチに応じて、適した針を使い分けることが大切です。
- フランス刺繍針:布に直接刺すステッチ類(コーラルstやチェーンstなど)には先の鋭い針を使います。
- クロスステッチ針:モチーフの中の織り糸を数えて刺すステッチがあります。
この時は織り糸を割らずに刺すために、先が丸い針クロスステッチ針を使います。
また、クロバーの「刺しゅう針先丸タイプ」は、針穴もスマートで使いやすい針です。
おすすめです。
(価格は2025年2月3日時点のものです)
針のサイズや品質はブランドによって異なりますが、自分が使いやすい針を探すのも楽しみの1つです。
入手が難しかったり、ちょっとお高めの海外のものもチャンスがあったら試してみたいものです。
シュバルム刺繍を楽しむために、作りたい作品に合わせた材料を揃えて、快適に刺し進めていきましょう!

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