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Elisabetta Sforzaさんの本に出てくるDMC“Art.107”ってどういう意味?

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刺繍をしていると、「どんな糸を使っているんだろう?」と気になること、ありますよね。
今回私は、Elisabetta Sforzaさんの『L’ABC / The ABC of padded stitch』というとっても素敵な刺繍本に出会い、その中で使われていた赤い刺繍糸について調べてみました。

こちらの『L’ABC / The ABC of padded stitch』は、わたしが洋書を購入するときにいつもお世話になっている洋雑誌のマガジンマート【Mag-Mart】さんで購入いたしました。
 目  次

📖 刺繍本に出てくる糸の表示が気になって…

この本の中では、使用された糸が表示されていますが、ある図案の糸がこのように紹介されています。

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Broder Special (Art.107), DMC 349

「DMCの349番ね!」と思って、アブローダー糸の349をお取り寄せしてみました。
でも届いた糸を見てみると……思っていたよりずいぶん明るい朱赤

「あれ?表紙の刺繍の赤とはちょっと違うような……?」と不安になり、
もう一度、本の表記やDMCの糸の種類について調べてみることにしました。

💡「Art.107」ってなに?

そもそも、色番号の【DMC349】の前の(Art.107)って何でしょう?
調べてみると、この「Art.107」というのは、DMCが出している刺繍糸の「商品型番」(Article number)のことでした。

DMCの刺繍糸にはいくつか種類があり、それぞれに番号がついて区別されています。

🧵DMCの刺繍糸とArticle(Art.)番号一覧

商品名(糸の種類)Article番号特徴・用途
アブローダー糸
(Broder Spécial)
Art.107白糸刺繍、レティチェッロなどに最適な、撚りの強い1本取りの糸。太さはNo.12〜25などあり。
25番刺繍糸
(Stranded Cotton)
Art.117一般的な6本撚り糸。色数が最も多く、幅広い刺繍に対応。
コットンパール糸
(Coton Perlé)
Art.115ツヤのある糸。撚りがしっかりしていて、立体感のある刺繍やクロスステッチに人気。太さNo.3, No.5, No.8, No.12などあり。
スペシャル・ダンテル(Spécial Dentelles)Art.151レース編みや繊細な刺繍に使われる極細糸。非常に撚りが強く、細かい針仕事に適している。太さNo.80が主流。

つまり、今回の指定は「Art.107(アブローダー糸)の中の、色番号349番を使う」という意味だったんですね。

🎨 色番号は同じでも、糸の種類で見た目が違う!

そして、ここが重要なポイント。
「同じ色番号(DMC349)でも、糸の種類によって色の出方やツヤが変わる」んです。

実際に、25番糸の349と、アブローダー糸(Art.107)の349では、少し印象が違います。
布に刺してみると「明るさ」や「赤の深み」が変わって見えることもあります。

特に、刺繍本の作品写真は、光の加減や印刷の具合でも微妙に違って見えることがあるので、思っていた色と少し違っても、それが正しい指定糸だったりします。

🧵 これから糸を選ぶときに気をつけたいこと

今回の経験から、あらためて大事だなと思ったのは:

  • 糸の「種類」と「色番号」両方を確認すること
  • 糸の太さ・ツヤ・撚り具合が、仕上がりの印象を大きく左右すること
  • できれば、実物の色見本帳で確認するとより安心です(特に高価な糸や海外糸)

    わたしの場合、
    通える範囲内の手芸店にも、アブローダーの糸は置かれていません。
    なので、オンラインで気になる色の糸を1束ずつ購入して、実際の色を見て、それから必要量を購入するようにしています。

    普段は白糸刺繍をすることがほとんどなので、白系の25番刺繍糸、アブローダー、そしてコルドネットスペシャルなどは、現物のストックがそれなりにあります。

    私と違って、色糸をよく使われる方、そして刺繍糸の現物を見て購入ができないような方は、ちょっとお値段はしますが色見本帳を購入されることをオススメいたします。

✍️ まとめ

刺繍本に出てくる「Art.107」や「DMC349」といった表示には、きちんと意味があって、糸の選び方に影響するんだなぁと実感しました。

実はお試しで取り寄せる時に、オンラインで見たアブローダーの色見本帳の107番も赤っぽかったので、一応買っちゃったんです💦
でも赤系ではありましたけれど段染めの糸で、どう考えても違うやろ。。。🙄
ということで、今回の糸の表記について調べてみるきっかけになった訳です。 

今回のこの気づきが、同じように刺繍を楽しんでいる方のお役に立てばうれしいです。

✍️ 追記・・・赤系アブローダー

本に示されていたDMC349の赤は、私の中でイメージしていた表紙にもある赤より、かなりオレンジがかった明るい朱赤だったので、自分のイメージしている赤を探しているところです。今のところ3色に絞ってるところです。

あなたは、どういう赤を探していますか?そして選びますか?

DMCアブローダーART.107 321番色

赤の定番…とも言えるでしょうか、とっても鮮やかで、赤らしい赤です。
この赤を基準に、深い赤、明るい赤、オレンジ系の赤など、自分のお好みの赤を探されるといいかもしれません。

DMCアブローダーART.107 498番色

この赤は、深い赤で、わたしも大好きな赤です。
「深紅の薔薇」の赤…というとイメージしやすいかもしれません。
とても大人っぽく、落ち着きのある素敵な色です。

DMCアブローダーART.107 304番色

こちらの赤は、498番の赤に明るさを加えたような赤です。深い赤に明るさをプラスするってどういう色?って感じですが🤣
赤らしい赤の321番と並べてみると、少しだけピンク系に傾いたような赤…という感じがします。
深すぎず、ちょっとニュアンスのある赤です。

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